現役メーカー人事のハルダディ(@haru_dadd)です。
今回は書籍の紹介をしたいと思いますが、読んだきっかけは私自身の異動話です。
異動についての面談
先日、上司から呼び出されました。
「もしかして…」と思ったら案の定、異動話でした。
私も今の部署に配属されて丸7年ということで、そろそろ異動時期。
ただ、私の予想はちょっと違っていて、面談の中で上司は、私のキャリアについて考えを聞きたいとのことでした。
一通り私の考えを伝えましたが、上司は別の考えをもっているようでした。
それは私が全く考えもしなかったものでしたが、一旦持ち帰って自分のキャリアを振り返り、上司の示す考えについて考えてくることになりました。
その時たまたま従業員のモチベーションアップ施策を検討するために、金井壽宏氏の「働くみんなのモチベーション論」を買ったところで、その時にキャリアに関する本書も読みたいと考えていました。
そして、ちょうど良い機会と思って手に取ったのが今回紹介する「働くひとのためのキャリア・デザイン」です。
働くひとはもちろん、学生にも読んでもらいたい一冊
本書の骨子は次の通り。
「キャリアの節目だけは自分で選択(デザイン)すること。そうすれば節目と節目の間は流されて(ドリフトして)もよい。むしろドリフトの中で新たな視点、経験ができて、それがさらなる成長につながる」
というもの。
既に働いているひとをターゲットにしているように見えるが、実はキャリアの最初の節目は就職時であり、就活中の学生にも是非読んでもらいたいと思います。
本書では、これまでのキャリアの節目を後から振り返り意味付けることも有用としています。
私自身、内定は一社(現職)しか内定がもらえなかったので自分で会社を選びとったとは言えませんが、もっと大きな視点で言えば研究の道ではなく就職、公務員ではなく民間企業、そして民間企業の中で製造業を選んで就活し、無事入社することができました。
この自身の選択の理由を後から振り返ることも有用ということです。
能動的に読むことがオススメ
本書の途中途中でエクササイズとして、自ら考えることを求められる箇所があります。
その中で役に立ったのは「エドガーシャインの三つの問い」「アーサーの三つの問い」です。
運良く私はこの問いを考えることで、上司から考えるよう課せられた宿題の解を見つけることができました。
筆者も「自分ごと」として読むことを勧めています。
さらに、多数の参考文献や参考図書が紹介されており、キャリアデザインについてもっと深く知ることもできます。
何より、筆者の自分のキャリアをデザインして人生を豊かにしようという思いがビリビリ伝わってきて、心にグッとくる本だと感じました。
キャリアについて悩んだり、岐路に立たされた方には是非読んでほしい一冊。オススメです。