現役メーカー人事のハルダディです。
こんな悩みを抱えている方、人事の視点で言わせてもらいます。
人事として色々な人を見てきましたが、営業に向いてないと思ったら迷わず異動すべきです。
この記事では、人事の経験からわかった営業に向いてない人の特徴と、そんな人の異動した方が良い理由について考えてみます。
目次
こんな人は営業に向いてない
私は人事担当として、社内の色々な人と接してきました。
その経験の中で営業から他の職種に異動する人を何人も見てきました。
そのときに感じた、営業に向いてない人をリストアップしてみました。
他人にスケジュールを左右されるのが嫌な人
営業はお客さんとの窓口です。
当然、何かトラブルが発生したり、相談事を持ちかけられたり、お客さんから呼ばれたら行かねばなりませんよね。
ですから営業はお客さんにスケジュールを左右されやすく、自分の思い通りに仕事ができないことがあるため、それが嫌な人は営業には向いていません。
怒られるのが苦手な人
何かトラブルが起きた時、お客さんとしては窓口である営業に言うしかありません。
自分の責任じゃなくても、怒られるのは営業です。
そのため、営業は他の職種よりも誰かに怒られることが多くなります。
だから、怒られるのが苦手な人は営業には向いていないと思います。
プライドが高い人
営業は物やサービスといった商品を売る仕事ですから、当然お客さんにセールスに行くわけです。
ですが、お客さんも慈善事業をやってるわけじゃないので、自分の提案を断られたり、製品を勧めても買ってもらえないことは当たり前ですよね。
営業活動がうまくいかないのは、営業担当だけの責任ではないのですが、どうしても自分自身を否定されるような気持ちになって我慢できなくなる人がいます。
このような人はきっとプライドが高く、営業向きではないでしょう。
忍耐力が弱い人
営業活動で成果を上げるには、場数と時間が必要です。
何度も足を運ぶことで商品を買ってくれるお客さんもいます。
企業を相手に高額な商品を営業する時は、お客さん側の担当者が欲しいと思っても、上司の決裁がなければ買うことができませんから、じっと待たねばならないケースもありますよね。
ですから、営業には忍耐力が必要です。
成果が明確になるのが嫌な人
営業部門では目標やノルマがあると思います。
でなければ、営業戦略を立てることも、反省して次の営業につながることもできません。
だから、営業は成果が見えやすい仕事です。
でも裏を返せば、できない人がすぐ分かってしまうということですね。
それがプレッシャーになりストレスを感じやすい人は営業向きではないでしょう。
視野が狭い人
営業は目の前の仕事と将来を見据えた仕事の両方をこなす必要があります。
今担当しているお客さんからの問い合わせに対応する時もあれば、1年後に受注するための種蒔きをすることもあります。
また、お客さんが何を欲しているか、競合が何をしようとしているかといった、あらゆる情報を収集します。
さらに、客先・自社・その他関係先との関わりも多いため、様々な人との付き合いもあります。
そうなると必然的に広い視野を持って仕事に取り組まなければなりません。
そのため視野の狭い人が営業担当になると、しんどいケースがあるでしょう。
相手の感情を読めない人
営業はお客さんが何を欲しているかを引き出して、自社の商品が役に立つなら提案していくという仕事ですよね。
ということはお客さんの感情を推測して行動するという力が必要です。
これができないと、なかなか商品を売ることはおろか、会うこともできなくなってしまうでしょう。
戦略を描けない人
営業は、客先の訪問数を増やすなど、ただ数をこなせば良いというわけではありません。
数も大事ですが、時には将来の需要を予測して戦略を立てることもあります。
そのためにデータを読み取り、現場で収集した情報と連携させて戦略を立てる現場の感覚を企画に展開できないと
行動できない人
逆に、考えるだけで行動に移せない人は受注という成果を生み出せないので、営業の仕事をしているとは言えません。
好奇心がない人
情報収集、市場調査、自社・他社製品についての勉強、そしてお客さんとのコミュニケーションのため、様々なことに興味を持てないと、インプットする情報量が多過ぎてついていけないかことがあります。
だから営業の仕事では色々なことに興味を持てる好奇心が必要です。
あなたはいくつ当てはまる?
営業スタイルや業界ごと求められることは違いますから、一つ当てはまるくらいなら問題ないでしょう。
しかし、二つ三つ当てはまっていたり、思い当たることがなくても「しんどい」と思っているなら自分のキャリアを一度見つめ直してはいかがでしょう?
営業に向いてないと思ったら迷わず異動を希望した方がいい
営業は、ビジネスの最前線に立ち、時には出張で飛び回ります。
数ある職種の中でも精神的・肉体的にもタフさが求められる職種です。
そして、成果が数字で見えるため、向き不向きがハッキリしやすい職種でもあります。
人には適材適所、向き不向きがあるので、職種を変えたいと願い出ることは決して、逃げや甘えではありません。
むしろ、適材適所に人材を配置せず、無理に苦手な仕事を続けさせ、会社全体として成果を上げようとしない会社側の怠慢です。
人のマネジメントができない上司のいる部門は成果を上げられず、会社全体がそんな雰囲気ならば、いずれその会社は市場から淘汰されてしまいます。
メンタル不調から立ち直るのは難しい
向いてないと思う職種を続けるのは、体調不良を引き起こします。
無理をし続ければ、うつ病などのメンタル不調なら陥る危険性もあります。
メンタル不調の怖いところは、一度発症すると、一時的に治ったように見えても再発の可能性が高まることです。
そして、いよいよ耐えられなくなって転職活動を始める頃には、休職期間など、経歴に穴が空くことで書類選考すら通過できなくなってしまいます。
メンタル不調は一度ハマると抜け出せない蟻地獄のようはもので、まずはメンタル不調にならないことを第一に考えなければなりません。
これが、営業に向いてないと思ったら、迷わず異動を希望した方が良い理由です。
なかなか異動させてもらえない時は転職すべき
とはいえ、異動希望を出してもなかなか異動させてもらえないこともあると思います。
メンタル不調者を出しながら、その人を異動させないような会社にいる価値はありませんので、転職も視野に入れるべきです。
営業の経験やスキルは他の職種でも役に立つものです。
例えば、営業担当なら少なからず数字にも触れるので経理など管理系の職種にもいけますし、メーカーなら物を売る立場から物を買う調達で知識を生かすこともできるでしょう。
どんな職種が向いているかはある程度予想できますが、やはりやってみなければ分からないということが多いです。
でも、だからといって辛い職種を我慢してメンタル不調になるのは絶対に避けるべきです。
あなたにはもっと輝けるフィールドがあるはずで、毎日の仕事を楽しくすることだって夢ではありません。
本気で転職を考えていなくても、メンタル不調を起こす前に逃げ道を探しておく必要があるので、転職サイトに登録しておきましょう。
初めてなら、とりあえずリクナビNEXTに登録しておけば間違いありません。
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